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Forbes: ファイブトラン社、データ統合ツール市場を革新

Forbes: ファイブトラン社、データ統合ツール市場を革新

データ統合ツール市場は2021年の116億ドルから2026年には196億ドルに成長すると予想されていますが、ファイブトランのフレイザー氏は、それ以上の市場機会があると考えています。

Forbes: ファイブトラン社、データ統合ツール市場を革新

以下、米Forbes誌による記事の翻訳です。

2022年 1月11日

ファイブトラン(Fivetran Inc.)は、2012年にCEOのジョージ・フレイザー(George Fraser)とCOOのテイラー・ブラウン(Taylor Brown)が共同設立した米カリフォルニア州オークランド拠点のテクノロジー企業で、異なるソースからデータを抽出してデータウェアハウスに移行するSaaS型のデータ統合ツールを革新してきました。

同社は、NetsuiteやSalesforceなどのさまざまなソースから、Snowflake、Amazon Redshift、Microsoft Azure、Google BigQueryなどのクラウドベースのデータウェアハウスにデータを統合するプロセスを自動化しています。

ファイブトランCEO, George Fraser (ジョージ・フレイザー) 氏

データ統合の市場価値 ~Market Opportunity~

MarketsandMarkets Researchによると、データ統合ツール市場は2021年の116億ドルから2026年には196億ドルに成長すると予想されていますが、ファイブトランのフレイザー氏は、それ以上の市場機会があると考えています。

2つ以上のデータソースを持つビジネスであれば誰もが抱える、データ統合という問題。「ビジネスの文脈でデータを分析しようとする人は、散らばったデータを一箇所に集める必要があります。これは誰もやりたがらないタスクですし、少なくとも私たちがファイブトランを始めた当時は、そういう認識がありました。」とフレイザー氏。

データエンジニアリングのコミュニティでは、すべての統合はカスタムでなければならず、価値の高い、再現性のあるデータ統合製品を作ることはできないと考えられていたため、この分野で起業するのは、ある種「犬」のように思われていました。「この分野の製品開発者の使うツールキットはありましたが、色んな面でよくも良い出来とは言えませんでした。どれだけ使い勝手が悪いかというと、多くのエンジニアが、”これを使うくらいだったら自分でコードを書いた方が早い”と思うほどです。当時も今も、それはあまり変わっていません。」と フレイザー氏は言います。

フレイザー氏とブラウン氏は、データベース統合の際に自分たちが抱えていた問題を解決するべくファイブトランを始めました。

ファイブトランの始まり

「私とテイラー・ブラウンは幼なじみで、当時私はバイオテクノロジー企業で科学者として働いていました。私は博士号を取得したばかりで、彼はソーシャルメディアアプリを手がけるスタートアップに勤めていました。当初のアイデアは、Soup to Nuts のような、データへの接続、取り込み、分析を行う垂直統合型のツールを作ることでした。そのアイディアをベースに最初の2年間は試行錯誤していました。当初はYCombinatorに参加し、最初のバージョンをローンチしましたが、その後何度もの変更を経て、この分野の本当の未解決の問題は、データの統合、つまりすべてのデータを一箇所に集めることだと気づいたのです」とフレイザー氏。

当時の彼らは業界や慣習について右も左も分からず、これまでの常識に反してデータ統合ツールを作ってしまったのです。最初に人気が出始めたエリアは、テック系のスタートアップ企業でした。このエリアの顧客は、彼ら自身も、データ統合を行う際の「ルール」を破っていることに気づいていませんでした。多くは「これは素晴らしい。ファイブトランに接続するだけで、すべてのデータが表示される。表示される形式も合理的。これはかなりいい感じ、仕事に使えそうだ。」と言いました。

ファイブトラン最初の顧客、そして最初の大口顧客の獲得

最初の顧客は、シリコンバレーのYCombinatorのネットワークを通じて知り合った人達でした。そして、数週間のうちにBIツールのLooker社によって発見され、Looker社のツールを更に売るために、彼らの顧客がデータ統合ツールを必要としていることに気付いた。「この時点で3人しか顧客がいなかったのに、紹介を受けるというのは不思議なことですが、それだけ人々がこの問題の解決策を切望していたということです」とフレイザー氏は言う。

Looker社を大口顧客として、ビジネスは軌道に乗り始めました。ファイブトランをあらゆるデータベースに対応する「プラグアンドプレイ」のデータ統合ツールにするというビジョンを守りながら、あらゆるユースケースで機能するように、何年もかけて改良を繰り返しました。

Fivetranの由来は言葉遊びだった

フレイザー氏によると、FiveTranという名前は、Fortranの次に来るものを表すデータオタクの言葉遊びとして選ばれたそうです。しかし、同社の成功は冗談ではなく、フレイザー氏によると年間ランレートは1億ドルを超えており、従業員数は850人以上にまで成長したとのこと。ファイブトランは最近、2021年9月にAndreesen Horowitzが主導する5億6500万ドルの最新Dラウンドと並行して、エンタープライズデータレプリケーションのリーダーであるHVRを買収した。同社はこれまで、合計で7億2810万ドルのベンチャー資金を調達しています。その他の投資家には、General Catalyst、Matrix Partners、CEAS Investmentsなどが含まれます。ブルームバーグによると、同社の評価額は56億ドル(約5,000億円)に及びます。

CEOジョージ・フレイザー氏の生い立ち

CEOのフレイザー氏はニューヨークに生まれ、NY州ライで幼少期を過ごす。その後ニュージャージー州のボーディングスクール(全寮制学校)に通い、大学はカーネギーメロン大学、その後、ピッツバーグ大学で神経科学の博士号を取得しています。「多くのニューロンに対して同時に記録する 、という初期の頃の研究に取り組んでいました。それを使って何ができるのか?義肢装具のようなことができるのです。今の仕事とはまったく違うとはいえ、まったく後悔していません。冒険のようなものでしたから」とフレイザー氏。

学問のシステムに嫌気がさし、教授になるのは嫌だと思った同氏。卒業前にカリフォルニアに渡り、メンロパークにあるバイオテクノロジー企業に就職し、博士号取得のためにピッツバーグに戻ったのである。

彼の起業家精神はどこから来るのでしょうか。「子供の頃から、なぜか分からないけど、起業家が登場する本を読んでいて、その気になっていたんです。科学者になりたい、研究したいという気持ちと、起業家精神が好きだという気持ちの二つがありました。」とフレーザーは言う。

幼少期のサメビジネス、出資得られず

実は一度、サメを買って近所の子どもたちから入場料をとって儲けようと思ったこともあります。「しかし、両親に家にサメがいるのは嫌だから投資するなと言われたので、投資しないことにしたのです。父は投資銀行家なので、数年後、私は彼にファイブトランに投資するよう説得しましたが、投資することはありませんでした。そして今日、彼は『大きな間違いだった』と言うのです。『サメとファイブトランの両方に投資しておけばよかった。素晴らしいポートフォリオになったはずだ』と」。

ファイブトランのこれから

将来についてですが、「上場するべきか否か」ではなく「いつ上場するべきか」という問題に取り組んでいます。私たちは日々成長し続けなければなりませんし、社内のプロセスを成熟させる必要もあります。私たちは、ファイブトランが長く続く独立企業になるだろうと信じています。私たちの使命は、データへのアクセスを電気と同じくらいシンプルで信頼できるものにすること(*)だと言っていますが、我々はそれを信念に日々奮闘しています」と、フレイザー氏は締めくっています。

*ファイブトランのミッションは、”to make access to data as simple and reliable as electricity”

この記事は英語版から翻訳・要約されました。本文はこちらから。